大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

長崎個別調査

昨日、長崎海岸に行ってきました。今回は一人ぼっちです。

潮の引きはもう一つだったのですが、そこそこ種数は出現しました。

そこで見つかった海藻と二枚貝を1種ずつ紹介します。

これはハバモドキPunctaria latifoliaという褐藻です。タイドプールの中に生えていました。私の記憶では、今まで出てきたことはないと思います。一見、冬~早春に大阪湾に出現するセイヨウハバノリPetalonia fasciaや大阪湾には出てこないハバノリPetalonia binghamiaeに似ていますが、体内構造が異なります(下図)。なお、同属のユルヂハバモドキPunctaria projectaは小型で薄く、他の海藻上に生育します。

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バモドキ

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バモドキ切片

二枚貝の方はクチベニデガイAnisocorbula venustaです。今回初めてというわけではなく、たまに出てきます。7mmほどの小さい貝で、砂利中から出現しました。

コロナが早く終わって、またみんなで観察できればいいですね。(有山)

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クチベニデガイ