本日の豊国崎定点調査は予定通り実施します。(石田)
ニッポンニセツノヒラムシ
6月7日の田倉崎定点調査で見つかったヒラムシです。絵合わせになりますが、薄ピンクの地に黒っぽい不規則な斑点、体側のオレンジと黒の縁取りなどの特徴から、ニッポンニセツノヒラムシ Pseudoceros nipponicus Katô, 1944としてよいと思われます。房総半島以南の磯で見つかるようですが、定点調査では今までほとんど記録されていません。
ニッポンニセツノヒラムシという和名は、千葉県立中央博物館分館海の博物館の奥野淳兒さんが書かれた「ヒラムシの博物誌」(2015年,千葉県立中央博物館分館海の博物館)で新称されたものです。
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/contents/1521849666827/simple/Part5.pdf
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http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/contents/1521849666827/index.html
(石田)
本日の田倉崎定点調査は実施します
本日の田倉崎定点調査は予定通り実施します。(石田)
4月11日(土)の定点調査(城ヶ崎)は中止します
4月11日(土)に予定している定点調査(城ヶ崎)についてのお知らせです。新型コロナウイルス感染症についてはご承知の通りですが、特に大阪府では先週末から状況が急激に変化し、感染拡大の様相を呈しています。定点調査自体は屋外活動のため感染リスクは少ないと思われますが、調査に参加する人は公共交通機関を使って往復する人が大半なので、その経路上での感染リスクが無視できない状況と思われます。
このような状況から、世話人会で相談し、ひとまず4月11日(土)の定点調査は中止することにしました。その次に予定している5月9日(土)の長崎での定点調査の実施については、状況を見て後ほど判断をいたします。
どうかご理解頂けますよう、よろしくお願いいたします。
(石田)
大阪湾海岸生物研究会 2020年研究発表会・総会プログラム
2月16日(日)の大阪湾海岸生物研究会の研究発表会・総会のプログラムをご案内します。奮ってご参加ください。
入場方法:
博物館南側の通用口からお入りください。通用口で守衛室に「大阪湾海岸生物研究会の総会出席」と告げて集会室へお進みください。
演者の方々へ:
発表はお一人あたり15分(質疑を含まない)をめどにお願いします。
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大阪湾海岸生物研究会 2020年研究発表会・総会プログラム
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日時:2月16日(日) 午後1時30分〜午後5時30分
会場:大阪市立自然史博物館 集会室
【研究発表会】13:30 - 16:30
琉球列島産ドロソコエビ属Grandidierella について(甲殻亜門:端脚目:ユンボソコエビ科)
有山啓之
2019年秋大阪湾大不漁の謎
鍋島靖信
大阪湾に生息するAcanthochitona属ヒザラガイについて
大谷道夫
大阪湾内107地点における海水の表層塩分とその変動について
ー長期観測データの解析結果ー
山西良平
田辺湾の磯の生物の長期変動・再挑戦
竹之内孝一
マイ図鑑のススメ
萩野 哲
***河道掘削工事にともなう汽水域ヨシ原の保全処置とタケノコカワニナの生息状況について
石田 惣
【報告】16:40-16:50
・大山文庫の整理進捗状況(石田)
【総会議事】16:50 - 17:30
※終了後、鶴ヶ丘近辺で懇親会を開催します(当日受付、会費4000円程度)。また、当日、年度会費(1500円)を集めます。
※総会に来られない方の会費については、定点調査の参加の折などに石田にお渡しください。
ヤマトヌマエビ
最近ブログが更新されていないので、海ではなく川の生物ですが紹介します。今日、ニッポンヨコエビ Gammarus nipponensis を採集しに阪南市の川の上流に行ったのですが、小型のエビも採集されました。体長16~23mmの4個体です。名前を調べたところ、普通種のヤマトヌマエビ Caridina multidentata でした。このグループの同定には額角の歯数が重要ですが、上縁に18歯、下縁に6歯でした。川幅は狭く傾斜は急なのですが、こんな所にもエビがいるのですね。びっくりしました。ちなみに本種は、海で成長し川に遡上する両側回遊種だそうです。肉眼では地味に見えましたが、実体顕微鏡下ではとてもきれいでした。(有山)