2019-01-01から1年間の記事一覧
最近ブログが更新されていないので、海ではなく川の生物ですが紹介します。今日、ニッポンヨコエビ Gammarus nipponensis を採集しに阪南市の川の上流に行ったのですが、小型のエビも採集されました。体長16~23mmの4個体です。名前を調べたところ、普通種の…
串本合宿でみつかったいくつかの種を紹介します。(大谷) 1.シロスジホシムシ Phascolosoma albolineatum 田並の潮間帯で岩の間から発見されました。白っぽい色彩の体表を透して表皮の内側を縦に走る筋肉の束を持っことがわかります。これはサメハダホシム…
本日6月16日(日)の城ヶ崎定点調査は予定通り実施します。 (石田)
今年の夏季合宿のご案内です。昨年、一昨年台風で断念した串本の磯で、今年こそはスノーケリングや磯観察を楽しみましょう。 ■日程:8月2日(金)〜8月4日(日)■場所:和歌山県西牟婁郡串本町西部■参加対象:本会会員と同伴者 詳しい実施要項や申し込み方法…
第4回の定点調査(城ヶ崎)を下記により実施します。皆様の参加をお待ちしております。 実施日:6月16日(日) 調査地:和歌山市深山、城ヶ崎 集合:午前10時、南海加太線加太駅前。難波8:15発特急サザンに乗り、和歌山市駅で加太線に乗り換え。加太駅9:47着…
4月20日の戎崎定点調査で採集された霜降り模様のあるミミズハゼ類は、ほとんどの個体がオオミミズハゼLuciogobius grandisと同定されました。霜降りなのでシモフリミミズハゼL. sp. かもしれないと喜びましたが、ぬか喜びでした。オオミミズハゼの斑紋は個体…
5月18・19日に長崎海岸で採集したカイメン Mycale (Carmia) nullarosette https://marine-fauna.wixsite.com/porifera/mycale-carmia-sp-1 を調べたところ、サゼンヨコエビ Paranamixis aberro Hirayama, 1983 が多数出現しましたので、報告します。カイメン…
カタカイメン Leuconia dura 薄いカーキ色をした石灰海綿の一種です。さわった感じは固く、形は不定形です。表面は滑らかですがやや皺状になっています。骨片は矢車状のものが多く、これが体を支えますが、表層にはこのほかに微小な骨片が多数含まれています…
オハグロガキ属の1種 戎崎の定点調査(2019年4月20日)でケガキに混じってオハグロガキ属の1種(Saccostrea sp.)が見つかりました。ケガキのように殻表に黒いパイプを備えた個体もみられますが、写真のように腹縁の立ち上がっているのが特徴です。殻の縁が波…
アベミドリガイ Elysia abei Baba, 1955 戎崎定点調査で採集されたもので、持ち帰り同定したものです。この写真ではわかりにくいですが、橙赤色の細点が散在します(種の特徴)。粘液を出すため、検鏡時に付着したゴミをとるのに苦労しました。 (石田)
第3回の定点調査(長崎)を下記により実施します。皆様の参加をお待ちしております。 実施日:5月18日(土) 調査地:岬町 長崎海岸 集合:午前10時、南海本線みさき公園駅、公園側の改札を出た所。難波9:10発特急サザンに乗るとみさき公園9:57着。みさき公…
カイメン類 Mycale nullarosette 和名なし 花岡さんが見つけてくれました。緑色の饅頭型をしたカイメンで、触るととても柔らかく弾力があります。 OKKメーリングリストでも紹介しましたが、この種の詳細については以下のページをご参照ください。 Mycale (Ca…
MLでお伝えしていた山西さん採集のワラジムシの種名がわかりましたので、報告します。シロハマワラジムシ Armadilloniscus albus Nunomura, 1984 です(写真1)。何とタイプ産地は岬町の砂利海岸だそうです。 写真1. シロハマワラジムシ(スケール:1 mm) …
本日の定点調査(戎崎)は予定通り実施します。 (石田)
4月7日の定点調査で持ち帰った種について報告します. ヒモイカリナマコ Patinapta ooplax (von Marenzeller, 1882) この仲間は,体の表面に船の錨のような骨片をもちます. ヒモイカリナマコの骨片 ヒモイカリナマコツマミガイ Hypermastus lacteus (A. Ada…
現地でわからなかった小型のカニ(甲幅5mm程度)について、持ち帰って同定しました。ヤハズマメガニダマシ Sakaina incisa Sakai, 1969 でした。本州太平洋側で記録があるマメガニダマシ属のうち、マメガニダマシ S. asiatica (Sakai, 1933) もよく似ていま…
Tanystylum ulreungum 和名なし イタボヤ科(ボトリルス科)のホヤと一緒に採集されました。肢を拡げても4mmくらいの小型のウミグモです(写真1)。鋏肢がありますが、写真2の矢印aで示すように鋏節は退化的で、イソウミグモ科のウミグモであることがわかり…
4月7日の豊国崎定点調査の追加種です。・イシマテガイ:現地でのチェックの際に言い忘れていました。・サミドリサシバ:持ち帰り同定。・イシイソゴカイ:持ち帰り同定。・イワムシ:現地でまとめの後に確認しました。・フタエラフサゴカイ:持ち帰り同定。…
第1回の定点調査(豊国崎)は好天に恵まれました。続いて第2回(戎崎)を次の要領で実施します。 実施日:4月20日(土) 調査地:和歌山市大川 戎崎海岸 集合:9時50分、南海電鉄多奈川駅前。難波からは8:45発特急サザンに乗り、みさき公園駅で多奈川行きに…
昨日の豊国崎の出現種ですが、以下のように修正します。 ・ヒラタウミセミorハバヒロコツブムシ→ハバヒロコツブムシ(採集した3個体とも本種でした。実は観察会終了後、すぐそばの東川河口でも採集を行いましたが、プロポーションが異なっており、別種の可能…
本日の定点調査(豊国崎)は予定通り実施します。 (石田)
実施日:4月7日(日) 調査地:岬町多奈川 豊国崎海岸 集合:10時50分、南海電鉄多奈川駅前。難波からは9:45発特急サザンに乗車、みさき公園駅で多奈川行に乗り換え。多奈川駅から現地まで徒歩約30分。 干潮: 14:02、18cm解散:午後3時半ごろ、現地で持ち…
先日の総会で話が出た田倉崎の状況を見に行ってきました。淡島神社の先、シ-サイドホテル外側の護岸が100m×2ヵ所崩れており、復旧工事中で(写真1)、9月まで自動車の通行はできないそうです。ただ、工事現場も徒歩の通行は可能で、重機に気を付けて山側を…
2月24日(日)の大阪湾海岸生物研究会の研究発表会・総会のプログラムをご案内します。奮ってご参加ください。なお、たくさんの方にご発表頂けることになりましたので、開始時間を当初予定より30分早め、午後1時ちょうどからとしました。ご注意ください。 入…
貝類の図鑑はこれまでにいろいろ出版されてきましたが、全体として専門家向けの図鑑が多かったように思います。本書は、日本の本州中部以南温帯域の潮間帯からダイビングで潜水可能な水深帯で比較的見つけやすい貝類を中心に選定し、その生態写真と殻を図示…
先日、ワカメを拾いにせんなん里海公園周辺を散歩しました。ワカメは冬の時化の後はよく打ちあがっており、私にとっては買うものでなく拾うものです。この日は残念ながらワカメはほとんど無かったのですが、ホンダワラ類が多く打ちあがっていました。調べた…