大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

磯に出会いあり2 ギンカクラゲ

磯に出会いあり2 ギンカクラゲ大阪湾海岸生物研究会の皆さん、合宿の中止は残念でしたね。紀伊半島、特に串本は大きく太平洋に突き出している関係上、北太平洋のどこに台風が発生してもすぐにその影響を受けて大きなうねりがやってきます。海が大荒れになる…

磯ノ浦のカニと貝

台風接近による合宿の中止は残念でしたね。時間が空いたので、行きそびれていた和歌山市磯ノ浦海水浴場に採集に行ってきました。やや外洋的な遠浅の砂浜です。種数は多くありませんでしたが、波打ち際で採集した動物2種を紹介します。一つはキンセンガニ Mat…

ピチピチビーチのヤカドツノガイ

合宿が迫ってきたので、素潜りの練習を兼ねて、箱作のピチピチビーチに行ってきました。砂浜のベントスはよく調べているのですが、今回は泥底のベントスを採集しました。離岸堤手前の水深約3m(干潮時)の所です。いろいろな生物が採集されたのですが、何…

豊国崎海岸(6/30)で採集されたウミウシ類2種

1. ラメリウミウシ属の一種 Onchidoris sp.(図1) 匍匐性のコケムシ類を捕食するウミウシで,転石裏に3個体付着していました.写真だと少しわかりにくいのですが,背面全体に乳頭状の小突起を多数もつのが特徴です.同様の食性を示す種にナガヒゲイバラウミ…

豊国崎のコケムシとウミグモ

1.シメジヤワコケムシ Alcyonidium mamillatum ケアシホンヤドカリが入った貝殻の表面全体を覆うコケムシです(写真1、2)。山下さんが採集してくれました。Alcyonidium属のコケムシには、指状に立ち上がった群体を作るものと、このように貝殻や他物表面を覆…

豊国崎のスンナリヨコエビ類

以前より当研究会の定点調査ではスンナリヨコエビ類が普通に出現するのがわかっていましたが、種名は不明でした。最近ようやく下記の論文が出版されたので、最も多く出現するホソベニスンナリヨコエビ Orientomaera obliquua を紹介します。本種は写真(6月3…