和歌山市深山 城ヶ崎海岸
3月25日、11:00-14:00
冬型の気圧配置で、西風が強く、昼過ぎには冷たい雨が降り出し、かつてない悪条件のもとでの定点調査となりました。参加者:18名。
記録した生物(種数)
-緑藻 9
-褐藻 27
-紅藻 36
-海綿動物 3
-刺胞動物 6
-扁形動物 4
-紐形動物 1
-触手動物 2
-星口動物 1
-軟体動物 62
-環形動物 6
-節足動物 21
-棘皮動物 11
-ホヤ類 6
-魚類 12
合計 207種
昨年3月にここで実施した調査では合計227種が記録されています。悪条件の割には今年もたくさんの種類を記録することができました。
例年この時期には大量に繁茂しているヒトエグサが、今年は少ないめでした。ヒジキやワカメはたくさん生えていました。
注目される生物
〔モヨウマルヒラムシ〕
メンバーから預かりました。現地では小形のウミウシかと思いましたが、持ち帰って拡大してみるとヒラムシであることがわかりました。図鑑にも載っている美しい柄の種です。大阪湾の定点調査では初記録。
〔フジタウミウシ科?〕
未同定のウミウシ。体は柔らかい。背中線に沿ってキールが走る。写真左は元気に動き回っているところ。右は麻酔された状態。
〔ヘソカドガイ〕
これも初記録。殻長2mm程の微小なカワザンショウガイ科の巻貝。北側の海岸で生息スポットを発見。満潮線より高い位置の転石の下、少し湿った、ごみごみした所です。(山西)