大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

定点調査データベース

大阪湾海岸生物研究会では、大阪湾南東岸の自然岩礁で定点調査を行っています。この調査では目視で出現種を記録していますが、1986年からの各生物種の出現記録を地点別・年別に表示するデータベースを作成しました。

■大阪湾海岸生物研究会 定点調査データベース
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/teiten_db/index.cgi

定点調査のデータは大阪市立自然史博物館が発行する「自然史研究」で5年ごとに公開してきましたが、自然史研究では各種の出現記録を地点毎に5年分プールして示しているため、1年単位での出現傾向の変化をとらえることはできませんでした。また、種ごとの長期的な出現傾向を知るには複数の表を見比べる必要があり、非常に煩雑な作業を伴います。このデータベースでは、種ごとの地理的・経時的な出現傾向が一目でわかります。例えば、大阪湾におけるマガキの減少とケガキの増加傾向は次のように示されます。

マガキ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/teiten_db/teiten.cgi?N=0390092500240000

ケガキ
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/teiten_db/teiten.cgi?N=0390092700080000

みなさんも、ぜひこのデータベースを眺めてみて、誰もが気づかなかった地理的分布傾向、長期的変化をマイニングしてみてください。