大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

田倉崎のテングヨコエビ

今日はよい天気で良かったですね(潮はあまり引きませんでしたが)。

本種は石田さんが採集し、博物館の和田さん経由で私に届けられたヨコエビで、体長は4 mmほどでした。帰って検鏡したところ、額角が突出していることなどからテングヨコエビPleustes の1種と同定されました。本邦産本属の種名にはテングヨコエビ Pleustes panoplus が充てられてきましたが、当研究会の定点からも紅色、淡褐色、黒褐色、白色等、色や斑紋の異なった個体が採集されており、複数種が混在しているものと考えられます。(有山)

テングヨコエビ属の1種

 

田倉崎定点調査(6月12日)のご案内

 第3回の定点調査(田倉崎)を下記の通り行います。潮の関係で早起きになりますがご了承ください。皆様の参加をお待ちしております。

 実施日:6月12日(日)雨天中止
 調査地:和歌山市加太 田倉崎
 集合(指定電車):午前9時00分、南海加太線加太駅 改札前。大阪方面からは難波駅7:10発特急サザンに乗り和歌山市加太線に乗り換え、加太駅着8:44。
 干潮:11:12, 25cm(淡輪)
 解散:午後2時頃、現地で。
 持ち物:観察・採集用具(ルーペ、野帳など)、昼食、飲み物、軍手、タオル、マスク。
 申込み:事前の申込みは不要です。
 参加対象:本会会員と同伴者
 その他:雨天中止。当日の朝、はっきりしないときは、午前6時以降に本会のブログで確認してください:https://osakawan.hatenablog.com

 定点調査についてはこちらをご覧ください。
 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/page03.html

■新型コロナ感染防止対策のお願い
 ・体調不良や発熱のある場合は参加をご遠慮ください。
 ・近距離での会話など必要時はマスクの着用をお願いします。
 ・感染拡大などの状況により中止する場合があります。中止の場合はメーリングリストとブログで告知します。

定点調査(長崎)のお知らせ

 第2回の定点調査(長崎)を下記の通り行います。皆様の参加をお待ちしております。

 実施日:5月14日(土)雨天決行
 調査地:岬町 長崎海岸
 集合(指定電車):午前9時00分、南海本線みさき公園駅 西出口改札前。大阪方面からは難波駅8時15分発の特急サザンで間に合います(みさき公園駅9時00分着)。
 干潮:11:37, 31cm(淡輪)
 解散:午後2時頃、現地で。
 持ち物:観察・採集用具(ルーペ、野帳など)、昼食、飲み物、軍手、タオル、マスク。
 申込み:事前の申込みは不要です。
 参加対象:本会会員と同伴者
 その他:今回の定点調査は大阪市立自然史博物館の観察会「海べのしぜん(5/15実施)」の補助スタッフ研修を兼ねますので、雨天決行です。そのため、ブログによる当日朝の案内もしませんのでご了承ください。

 定点調査についてはこちらをご覧ください。
 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/page03.html

■新型コロナ感染防止対策のお願い
 ・体調不良や発熱のある場合は参加をご遠慮ください。
 ・近距離での会話など必要時はマスクの着用をお願いします。
 ・感染拡大などの状況により中止する場合があります。中止の場合はメーリングリストとブログで告知します。

 

城ヶ崎定点調査(4月17日)のお知らせ

 今年度も4回の定点調査を予定しています。4月17日に1回目の定点調査を城ヶ崎で行います。皆様の参加をお待ちしております。

 実施日:4月17日(日)
 調査地:和歌山市深山 城ヶ崎
 集合(指定電車):午前10時30分、南海加太線加太駅前。難波8:45発特急サザンに乗り和歌山市加太線に乗り換え、加太駅着10:19。加太駅から現地まで徒歩約20分。
 干潮:13時10分、9cm(淡輪)
 解散:午後3時ごろ、現地で。
 持ち物:観察・採集用具(ルーペ、野帳など)、昼食、飲み物、軍手、タオル、マスク。
 申込:事前の申込みは不要です。
 参加対象:本会会員と同伴者
 その他:雨天中止。当日の朝、はっきりしないときは、午前6時以降に本会のブログで確認してください:https://osakawan.hatenablog.com
     総会でお知らせしましたように、海岸生物研究会の年会費(1500円)を現地で集めますので会員の方はご協力ください。

 定点調査についてはこちらをご覧ください。
 http://www.mus-nh.city.osaka.jp/iso/okk/page03.html

■新型コロナ感染防止対策のお願い
 ・体調不良や発熱のある場合は参加をご遠慮ください。
 ・近距離での会話など必要時はマスクの着用をお願いします。
 ・感染拡大などの状況により中止する場合があります。中止の場合はメーリングリストとブログで告知します。

南港の採集ポイント

どうしても採集したいヨコエビがあったので、重点措置期間中ですが、大阪南港に採集に行って来ました。春の大潮時に潮がよく引くのは知られていますが、2月でも夕方に潮が引く時があります。

南港には、階段があって海面まで降りられる場所が1ヵ所だけあります(写真1)。

下記の生物が観察できました。

海藻:ボウアオノリ、カヤモノリ、アマノリ属の1種(多量、長さ20cm)

動物:コウロエンカワヒバリガイムラサキイガイ(少量)、マガキ、フジツボ類(未同定)。ヨコエビは、残念ながら目的の種類は採集できませんでしたが、ウラガモクズ Apohyale uragensis (Hiwatari & Kajihara, 1981) が多く生息していました。オスは1cm以上あります(写真2)。本種は研究会の定点にもたまに出現します。

港湾域は安全性を考えて降りられない場所が大部分ですので、ここは貴重な場所だと思います。(有山)

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写真1 南港の採集場所

 

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図2 ウラガモクズ(オス)