どうしても採集したいヨコエビがあったので、重点措置期間中ですが、大阪南港に採集に行って来ました。春の大潮時に潮がよく引くのは知られていますが、2月でも夕方に潮が引く時があります。
南港には、階段があって海面まで降りられる場所が1ヵ所だけあります(写真1)。
下記の生物が観察できました。
海藻:ボウアオノリ、カヤモノリ、アマノリ属の1種(多量、長さ20cm)
動物:コウロエンカワヒバリガイ、ムラサキイガイ(少量)、マガキ、フジツボ類(未同定)。ヨコエビは、残念ながら目的の種類は採集できませんでしたが、ウラガモクズ Apohyale uragensis (Hiwatari & Kajihara, 1981) が多く生息していました。オスは1cm以上あります(写真2)。本種は研究会の定点にもたまに出現します。
港湾域は安全性を考えて降りられない場所が大部分ですので、ここは貴重な場所だと思います。(有山)