大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

田倉崎定点調査追加種

・ウネボラ
 少なくとも2010年までの定点調査データではウネボラの記録はないようです。

・クロニセツノヒラムシ(または類似種)
 現地で複数個体とれた黄色い縁取りの黒いヒラムシですが、触覚がなく代わりに頭部に触葉があることから、ニセツノヒラムシ科Pseudocerotidaeであることは間違いなさそうです。波打つ体周縁、体周縁の2条の色帯(褐色と黄色)などの外部形態の特徴は、新日本動物図鑑(北隆館)のクロニセツノヒラムシPseudoceros flavomarginatusの記述とほぼ一致します。ただ、日本近海のこの分類群は近年あまり研究が進んでいないので、確定は難しいところです。

(石田)