大阪湾海岸生物研究会のブログ

大阪湾海岸生物研究会の活動(定点調査や勉強会)の案内や記録のほか、大阪湾を中心とする海の生き物について書きます。

クサイロチビクモヒトデ

海岸で緑がかった色彩のクモヒトデを見ることがあると思います。よく見るのは6本の腕を持つチビクモヒトデですが、これと似た色彩で5本の腕を持つクモヒトデがみつかりましたので報告します。このクモヒトデはクサイロチビクモヒトデOphiactis affinis)と言います。
実はこれをみつけたのは今年ではなく、古い話ですみませんが2016年の田倉崎でのことです(採集日:2016年4月9日)。去年の標本を整理していてみつけました。
背側の色彩はチビクモヒトデ同様緑がかっていて(写真は緑が消えて灰色っぽく見えますが)、盤にはそれより濃い緑の斑紋があり、背腕板には濃い緑の帯が交互に現れます。腕の各節にある棘(腕棘と言います)は4〜5本です。
これまでの海岸生物研究会の記録にはありませんが、大阪湾ではたびたびみつかる種ですので、今後観察会のときみつかる可能性はあります。もし緑の色彩のクモヒトデをみつけたら腕の数を数えてみてください。腕の数が6本ならチビクモヒトデの可能性が高く(腕棘の数によっては別の種になることもあります)、それが5本ならほぼ間違いなくクサイロチビクモヒトデになります。(大谷)