5月20日の長崎海岸での定点調査の際に、ヒラフネガイを確認しました。
私は以前、上天草にいたのですが、本種は有明海の干潟でカキの死殻によく付着していました。そのため、あまり珍しいものと思わず採集しなかったのですが、長崎海岸ではあまり見られないとのことでしたので報告します。
ヒラフネガイは、カリバガサ科の巻貝で、写真のように扁平な殻をもっています。殻は半透明で中身を透かし見ることができます。殻の内側には、本科の特徴である殻板があります。
本種は、第四紀の地層から化石が見つかっています。また、本種とヤドカリとの共生関係についての研究が記事があったので、それらのリンクも付記しておきます。
〇ヒラフネガイの化石と属名
〇ヤドカリの貝殻を介した共生関係(2)〜ヤドカリの“宿”を借りるヒラフネガイ〜
https://www.rimi.or.jp/wp-content/uploads/2021/02/Tsushin105_5-7.pdf
(前川)